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しゅおしゅおの喫茶養生記

大好きな中国茶や目下勉強中の中国語について。たまに中国のことも。

こんな本を読みました 『お茶の歴史』

こんな本を読みました

お茶の歴史 (「食」の図書館)

原書房 ヘレン・サベリ(著) 竹田円(訳)

 

中国起源の「茶」カメリア・シネンシスの歴史を広く広く浅めに記した本書。中国茶の講習会に出ると、ヨーロッパの紅茶の歴史などもお話を伺うことができますが、中国茶の視点から見た世界のお茶と、イギリスヨークシャー出身で幅広い食文化に詳しい著者から見た世界のお茶とでは、微妙に事情も異なっていて知らないこと、驚きが沢山ありました。

 

ヨーロッパ、アジアあたりのお茶だけでなく、中東・北米・オーストラリア・ロシアなどまさに世界各国のお茶の歴史や現在の飲まれ方などがわかりやすく紹介されていて、改めて「チャノキ」というこの不思議な植物についてワクワクしました。

 

ロシアや中東の茶道具はとてもエキゾチックでかわいいし、チベットのバター茶はどんな味がするのか飲んでみたい。ヨーロッパの豪華絢爛なお茶をとりまく文化には目がハートになってしまう。この小さな本を読むことで、まるでちょっとした旅をしているよう。インドの駅で売っているマサラチャイは、飲んだ後に茶碗を投げつけて割るというのがインドらしくて素敵(これには、使い終わった器は不浄であるとする宗教的な理由があるそうです)

 

訳者あとがきでも書かれているように、様々な文化で飲まれている多種多様なお茶に共通することは「人と人をつなげること」だと、本書を読むと感じる。
人々の健康を心身共に支え、人の生活に寄り添うこの植物は、なんかこんな植物を生み出した地球って不思議~とまで飛躍した気持ちを抱かせるのである。