しゅおしゅおの喫茶養生記

大好きな中国茶や目下勉強中の中国語について。たまに中国のことも。

つわりの辛さは育児の数倍上である

現在子供は夜泣きの時期真っ最中で夜中は数回起こされるし、日中も手がつけられないほど泣くときがあるし、何でもひっくり返したりかじったりするので目が離せなくて結構大変なのですが、つわりの時期を思い出すと「いやー、あれよりかは数倍マシだわ。いや比べられないくらいマシだわ。」と思うのです。

つわりというのは人によってかなり差があるようです。私は周りの話を聞く限り辛くない方だったみたいです。でも、それでも、私にとって妊娠から出産を経て現在に至るまで最も辛かった時期はいつかと考えると、つわりの時期でした。

時期に関しても、人それぞれのようですが、私の場合ピークは妊娠5週目くらいから18週目くらいでした。丸3か月は死んでました。

症状としては、朝起きてから寝るまで、ずーっと船酔いみたいに吐き気と倦怠感におそわれます。たまに頭痛も加わります。
食べても吐き気、食べなくても吐き気。でも不思議と常に何か食べたいものがありました。

マンションに住んでいるので、エレベーターを降りたすぐのところにゴミ捨て場があるのですが、つわり時期の3か月はゴミ捨てに行けませんでした。それどころか家のゴミをまとめることすらできませんでした。朝、少し気分の良い日にゴミ捨てに行ったら、その後1日寝込んだこともありました。
というか、立ち上がることがそもそも辛いし、歩いてトイレに行くこともかなりの重労働(?!)でしたから。
こんな様子なので、掃除もできません。家のなかではたくさんの蜘蛛を見かけましたが、横たわりながらただ眺めるしかありませんでした。

といって、不思議とその間も仕事に行ってたりするんです。友達と出掛けたりもしてるんです。仕事したり友達と遊ぶことで吐き気は少し紛れるんですね。気を張るってことはなかなか良いことですね。

とりわけできなかったのは、本を読むこと。目を使ったりページをめくってると吐き気が込み上げます。
しかし、スマホはやたらといじってました。何度も何度も、つわりがいつ頃終わるのか調べたり、自分の妊娠週数を確認して「あと何日の辛抱だ」とか考えてました。

テレビもあんまり見ることができませんでした。特に料理のシーンや、沢山の人がごちゃごちゃ出てる画面などは一気に気分が悪くなるので恐怖でした。

更にはボディソープの匂いがものすごい吐き気を催すので、夫が風呂から出るときは避難していました。自分の風呂はどうしていたんですかねえ。何故だか記憶がありません。

すべての理由は妊娠のつわりであることがわかっていたし、終わりが来ることがわかっていたので耐えられましたが、正直「こんな毎日なら生きてても仕方ない」なんてバカなことを考えたこともありました。

日がな1日布団に横になって、スマホでつわりについて調べてるとか、すごい無為ですよね。でも無為なこと以外できませんでした。
なんとか有意義に過ごそうとウクレレの練習をしたりしてましたが限界がありますし、勉強したくてもテキストのことを考えることすら嫌でした。


仕事や遊びで気が紛れるのが救いでしたが、あくまで気が紛れているだけで吐き気や倦怠感が消えるわけではありませんでした。

そんなつわりも、安定期に入る頃徐々に楽になっていきました。今度はお腹が重くなってくるのですが、、、。

体調が良くて身軽に動けるというのはそれだけで嬉しいことです。

今考えても、一体全体つわりとはなんだったのだろうか??と思うばかりです。体調が悪いということは、人のやる気や前向きさを完全に奪うんですね。

ちなみに、つわりのピークが過ぎても、妊娠中はなんとなーく気分がすぐれません。なんか、鮭が産卵後死ぬみたいに「あんたの人生はもういいから新しい命のために働いておくれよ」と言われているみたいでした。(実際は鮭と違って出産後更なる労働が待っているのですが)

さすが命を生み出しお腹で育てるというのは生半可なことではないのだな、と私は妊娠中に学んだのでした。