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しゅおしゅおの喫茶養生記

大好きな中国茶や目下勉強中の中国語について。たまに中国のことも。

「若年層の長期キャリア形成 のため」

脳的に考えると、人間というのは可能性を狭めた方が能力を高められるらしい。つまり、小さい頃からあんまりあれもこれもそれもやらせてあまりにも幅広く万遍なく能力を開発しようとすると、かえって低能になってしまうという。

 

それはさておき、以前NHKの「凄ワザ」という番組で、限りなく真球に近い球を作るという対決があり、それにとある技術者兄弟が出演し、彼らは自らの手で挑戦していた。(普通機械で作ると思う)その兄弟はたしか中学を卒業して職人の道に入って、私と変わらない年齢で既にかなりのベテラン。「神の手」と呼ばれ、ものすごい加工技術を持っていた。私はただひたすら「凄い凄い凄い凄い。かっこいいかっこいいかっこいいかっこいい。」と思うと同時に、あまりに隔たりのある彼らと私のキャリアに、少なからずショックを受けた。

まあ、それはそれ、いくらショックを受けようが現実は受け止めなければならない。今の道を選択してきたのは私だ。私にはまだ、これといった技術も実績も無い。まだ・・・。

私のキャリアや能力は、決してうまくいっているとは言い難いが、しかし私のような人間は決してめちゃくちゃ少ないというわけではないだろう、とも思う。というのも、4年生大学を卒業して普通に就職した場合、下記のようなキャリアを築いていくのがひとつのモデルなんじゃないかな~と私なりに考えているからだ。

 

モデル1

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大学卒業・就職 22歳(なんにもない、ほぼゼロの状態)

↓ 3~5年間がむしゃらに働く

25歳~27歳(ようやっと社会人のベースができる)

↓ 更に5年間がむしゃらに働く

30歳~32歳(ようやっと会社に貢献できるようになる)

↓ 更に10年間がむしゃらに働く

40歳~42歳(自他ともに認める様々な収穫を得始める、大きな仕事をする)

↓ 更に働く・・・

42歳~55歳(仕事のピーク

↓ 更に働く・・・

 

55歳~65歳くらい(残業なし・休日出社なし・ある程度余力を残しながら働く)

************お疲れ様でした************

更に働くも良し・趣味に生きるも良し・・・

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会社に勤めるにせよ、自分で会社をやるにせよ、フリーで働くにせよ、仕事で報酬以外の様々な収穫が得られるようになるのは、働き始めてから15年くらいからなのかなあ、と思う。

 

そこで本題。結婚・妊娠・出産やその他の理由で仕事を中断せざるを得なくなったとしたら下記のようなモデルが考えられる。

 

モデル2

※仮定
27歳で初出産。子供は2人、3歳違いで産む。子供が13歳までは育児と仕事のバランスは半々。その後バリバリ仕事。

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大学卒業・就職 22歳(なんにもない、ほぼゼロの状態)

↓ 3~5年間がむしゃらに働く

25歳~27歳(ようやっと社会人のベースができる)

************ここまでは一緒************

出産1 27歳

↓ 育児・仕事半々(残業なし・休日出社なし・出張は難しい)

出産2 30歳

↓ 育児・仕事半々(残業なし・休日出社なし・出張は難しい)

 

下の子供が13歳 43歳

↓ 10年間がむしゃらに働く

53歳(自他ともに認める様々な収穫を得始める、大きな仕事をする)

↓ 更に働く・・・

53歳~65歳くらい(仕事のピーク

****お疲れ様でした****

更に働くも良し・趣味に生きるも良し・・・

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仮定は仮定でしかなく、上記は空論かもしれないが、要は子供を持つという選択をした場合、どうしてもストレートなキャリアとは異なり仕事のピークの時期が異なってくるということだ。モデル1の場合、仕事のペースをゆるめる時期をピーク後に設定してみたが、その年齢(55歳~)では出産は難しいだろう。だから、どうしてもその前に出産を持ってこなければならない。そうすると、モデル1だと仕事をバリバリやって収穫を得る時期に、モデル2では一旦仕事のペースをゆるめなければならない。

これに対し、現状多くの女性は「仕事のピーク」あるいは「仕事の収穫」を諦めるのだろう。

もちろん、バリバリ働いたからといって必ずしも満足のいく収穫が得られるとは限らない。それは男性だろうと女性だろうと出産しようとしまいと変わらない。でも、少なくとも現代では多くの人が固定給以外の仕事の収穫を得ることを目指して希望を持って日々仕事に邁進しているのではないだろうか?人生一度きり。家庭を築くことも大切だが、社会の中で自分が認められることや、様々な経験がしたいと望むことは、決して悪いことではないし、これまで男性だったら家庭を持っても普通にやってきたことだ。

女性を仕事の土俵に上げることは「いち働き手としてお金を稼いで税金おさめてね」というのが本音だとしても、それだけでは納得されないし土俵に上げられない。「働いて自己成長して人生を豊かにしようよ」というのがせめて建前でもなければならない。

で、思い出されるのが「若年層の長期キャリア形成 のため」という文言。
求人広告などを見ていると結構な数の募集要項に記載されていて、たいていその後「35歳まで」「30歳まで」という風に続く。企業の本音は「とにかく若い子が欲しい」なのかもしれないが、もし本当に「長期キャリア形成のため」なのであれば、せめてもう少し対象年齢を上げてくれないかなあ、と思う。子供を持ったら、本格的なキャリア形成の開始時期が40代以降になってしまう。やっぱりキャリア開始は遅くとも30代前半までにして、遅くとも40代には収穫しないと、と考えられているとしたら、やっぱり「うーん。子供を産むのはやめよう」と思う(まあ、私はもう産んでしまったけど)

 

アルバイトやパートの求人であれば40代からでも働き口はそれなりにあるだろう。けれど、それでは固定給以外の収穫が得られない場合もあるし、そもそも給料が低い。アルバイトやパートの仕事に価値が無いとかやりがいが無いとか言っているのではなく、子供を持ったらキャリア云々言ってんじゃないよ、専門性を身につけてバリバリ働きたいなんて言ってんじゃないよ。あんたは子供を持つという選択をしたんだから、そういう道を歩みなさいよ。とか言われているような気がして腑に落ちない。家庭は家庭、仕事は仕事だ。どっちも大切にしたい。だって、男性はそうしてきたんだから。

 

なんて、ここまで書いて、私の場合結局単なる甘えだな。と気づく。別にすべての企業が35歳までしか採用しない、と言っているわけではないし、会社で働く以外のキャリアだってあるし。実力があればアルバイトやパートから正社員にもなれるのだし。

ふー。