7回読み実践
最近時間はたっぷりあるので、興味を持った本や勉強になる本を手当たり次第読んでいる。
昔から本は読んではいるが、そのほとんどが記憶の彼方に忘却され、仕事などに活かされたなー!という試しがない。
原因はだいたいわかっているが、読んでいる途中ですぐ興味を無くし適当に読んでいて、読み終わるとそれで満足して読み返さないところ。一応ノートに内容をまとめたりしているが、それも読み返さないのでほぼ意味が無い。
ということで、山口真由さんという良く知らないけど頭の良い方(弁護士)が実践している「7回読み勉強法」というやつを私もやってみることにする。
やりかたまとめ
- 1回1回は流し読みで30分程度で読む(山口さんは300ページの本は30分で流し読みできるらしい!)
- 1回1回はできるだけ時間を空けず7回流し読む→1日1回、1週間で1冊ペースがちょうど良いのでは?と言われていた
- まず1回目から3回目までは「土台づくり」。彼女いわく「出題範囲の見取り図を作る」作業だ。4、5回目で理解度が飛躍的に高まり、6、7回目は、細かい部分まで含めた最終確認
対象とした本は「日本茶のすべてがわかる本」という本。
1回目
「1回目は意味をとろうとせずにサラサラッと読みます。大見出しだけを目で追うようにして、出題範囲の全体像を頭に入れるためです。この項目はこれぐらいの分量で、あの項目はこの程度かと、薄ぼんやりとつかむ感じです。そうすることで頭の中に出題範囲全体の見取り図をつくるんです」1回目を読むとき、何より大切なのは内容を理解しようとしないこと。最初から丁寧に読んで理解しなければと考えると、「大きなストレスになるから」だという。
ノートに内容をメモするなどして比較的丁寧に読んだ。とはいってもやはり途中で飽きてきてかなりの飛ばし読みをした箇所も多数。読むのに2時間くらいはかかった。
2回目
2回目もサラッと読む。すると、小見出しの語句くらいは頭に入ってきて、少しだけ意味がとれるようになる。彼女が言う出題範囲の「見取り図」が、やや具体的になってくる。
ここから7回読みを意識する。20分ほどかけて流し読み。
ほとんど頭に入らない。
3回目
3回目になると、同じようにサーッと読みながらも、たとえば世界史の教科書なら、『次のページの右端には、耳にピアスをしたチンギス・ハーンの写真があって、その左ページはこんな記述があったはずだなぁ』といった、見当がつくようになります。ページをめくりながら、自分のイメージ通りかどうかを確かめるような読み方になってきます」3回目までは、あくまで「土台づくり」。だから、全体の理解度は2割程度らしい。
早速飽きてきたので、さらっと読むというルールに背き結構じっくり読んでしまった。55分ほどかけて全体を読む。気力の糸が途切れた。
でも、2回目で意味不明だった細かい部分に目を向けることができ、少し理解が深まった。
4回目
4回目も同じようにサラッと読むのだが、山口さん自身の受け止め方に変化があらわれる。「それまでは、私の内側に川のようによどむことなく流れていた教科書の内容が、4回目ごろから川の中に柵のようなものができて、そこに教科書の情報が少しずつ引っかかるようになる。つまり、より細かな意味が、私の頭に入ってくるようになります。
じっくり読んでしまい、よみおわるのに2時間半くらいかかってしまった。けれども、書いてあった通りここで飛躍的に理解がふかまった気がした
5回目
5回目に読むころには、教科書の理解度が2割くらいから、いきなり8割くらいにはね上がります」
どうせだいたい読んだし、という思いがあり、かなり飛ばし読みをしてしまった。2~30分で読んだ。それでも新しい発見はあったが、これまでの知識がより強固になったという実感はない。
6回目
6回目では、全体像が頭に入っているので、机の引き出しから必要なものを取り出すように、見出しを見れば、その説明がすぐ思い浮かぶようになる
10ページ1分!ペースで読んでみたが、あまりにも流し読み過ぎて細かい部分の確認などは全然できなかった。意味があるのか不明。
7回目
最後の7回目は、斜め読みのような感じでも、自分が細かい部分まで理解できていることを実感します。しかも読むスピードをとくに変えなくても、ある部分については詳しく確認したり、ある部分については読み飛ばしたりすることが、自由自在にできるようになります。そのレベルに到達できれば、読むスピードも1回目の5分の1程度の速さになっている
とりあえず7回やってみた。理解としてはじっくり1回読むよりはマシ。でもそこまで頭に残っていそうな気配もなく、なにより1回に読むスピードが光速すぎてスーパーのチラシ読んでるみたいだった。
ということで、光速7回読み方法はもともと速読のできる方のための特別な方法ということで、下手な凡人がやるとただ「光速で7回も読んでやった」という達成感しか得られないものだった。